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【灘のけんか祭りを100%楽しむ!】兵庫県立歴史博物館

2023/09/29公開
【灘のけんか祭りを100%楽しむ!】兵庫県立歴史博物館

天下の奇祭と呼ばれる「灘のけんか祭り」を知っていますか?

毎年10月の14日から15日の二日間にわたって、姫路市白浜町の松原八幡神社で行われる秋季例祭の名称です。

けんか祭りの名称の由来は、ふんどし姿の氏子たちが300キログラムを超える3基の神輿を、擬宝珠(ぎぼし)が取れようが屋根が潰れようがおかまいなしに、激しくぶつけ合う様からきているそう。

14日の宵宮では、同神社の氏子である東山・木場・松原・八家(やか)・妻鹿(めが)・宇佐崎・中村の7地区が屋台を繰り出し、神社の境内で勇壮な屋台練りを行います。

そしていよいよ、15日の本宮では神輿練りが行われます。当番地区は3基の神輿を担ぎ出し、御旅所(おたびしょ)のある御旅山山麓に向けて神幸します。この神幸の際、松原神社拝殿前と楼門前、御旅山山麓の練り場(矢倉(やぐら)畠)の各所で3基の神輿を激しくぶつけ合います。神輿同士を激しくぶつけ合う「練り合わせ」は神輿を壊せば壊すほど神意にかなうとされており、その迫力は見る者の目をくぎ付けにします。

また、日が暮れた山頂の御旅所では神輿、屋台がすべて揃い、屋台に灯された電飾が辺りを照らして幻想的です。

 

そんな屋台を近くで見られるのが、兵庫県立歴史博物館です。

本資料は、松原地区が使用した屋台で、内部には太鼓が仕組まれています。祭りの際には、叩き手を乗せて練り歩きます。各部は分解できるようになっており、破損した部分は交換されていますが、狭間(さま)(屋根の下の欄間(らんかん)部分)は1880年(明治13)10月制作のものが残されており、総重量は、4人を乗せて500貫(約2トン)あるといいます。

お近くにお越しの際は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。


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兵庫県立歴史博物館

〒670-0012 兵庫県姫路市本町68番地


開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

休館日:毎週月曜日

公式ホームページ:https://rekihaku.pref.hyogo.lg.jp/


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