明大生の推しミュージアム[木更津市郷土博物館 金のすず]アウトレットだけじゃない!?木更津市を知るならココ
こんにちは!
今回は明治大学博物館学生広報アンバサダーの村松遥香が、千葉県木更津市にある「木更津市郷土博物館 金のすず」のあふれる魅力をご紹介いたします。
目次
- 存在感ピカイチ!きみさらずタワー
- エクササイズできる博物館
- 見やすい!わかりやすい!展示の数々
- 木更津市の郷土を知れる
- イベントが活発な博物館
- 〈おまけ〉ねこちゃんたち
- インフォメーション
存在感ピカイチ!きみさらずタワー
遠くに見えるモニュメント
JR木更津駅から徒歩20分、博物館に向かって歩いていくと、遠くのほうに小さな山と空に向かって伸びる塔のようなものが2本見えてきます。近づいていくと….これは人?!
このタワーは「きみさらずタワー」という高さ28メートルの展望台付タワーです。その昔、ヤマトタケルが妃のオトタチバナヒメとの別れを偲びこの木更津の地を離れ難がったという「君去らず伝説」に基づいているそうです。
エクササイズできる博物館
小さな山のような公園、太田山公園の中に「木更津市郷土博物館 金のすず」は位置しています。自然の中を登っていくと、広場に到着しました。こちらが金のすずです。
特徴的な形をした博物館 この日は入館料無料でした。
さて、こちらの博物館、全3階建てで、なんと3階がエントランスでそこから降りていくという特徴的な構造をしています。
これは館長さんもおっしゃっていたことなのですが、この博物館、上り下りが激しいのである意味エクササイズにもなるとか!
知識を増やしながら運動もできる博物館です。
階段での移動が困難な方はエレベーターを使用できます。
見やすい!わかりやすい!展示の数々
エントランスを降りて2階、考古・歴史部門では旧石器時代~近現代まで時代ごとに展示を区画しています。(近現代は1階)
「突然時代が変わって混乱!」なんてこともなく、順序を追ってみることができます。
考古学に詳しい人もそうでない人も楽しめる展示構造です。
また、この目立つ展示物は、博物館のすぐ近くにある金鈴塚古墳出土遺物、金鈴。重要文化財であり、皆さんお気づきかもしれませんがこの博物館の名前の由来になっています!
ちなみにこの博物館の保管庫はもともと金鈴塚古墳の出土遺物を保管するための施設で、県内最古級の展示施設でした。
今にも音が鳴り出しそうなすず なんと金の純度は97%以上⁉
加えて、模型がとても多いことが目につきます。展示品のみでは当時の生活様式などを想像しにくいですが、模型を通すことで用途が見えて、子供にも大人にも見やすくわかりやすい展示になっていました。
皆さん、土器や埴輪ってどうやって作っているかご存じでしたか?
木更津市の郷土を知れる
さて、木更津市のとても古い歴史を見たところで1階に降りていくと近現代の歴史や郷土の展示に入ります。
近現代の展示の中には戦時下戦後期の1945年に当時の木更津高等女学校の生徒たちが描いた「昭和廿年回顧」という絵日記が展示されています。こちらは撮影禁止ですので実際に目で見て、政治的背景なしの当時の記録をご覧になってみてください。
また、郷土の展示では、世界に誇れる木更津の文化を見ることができます。
木更津市のある上総地方では「上総掘り」という掘り抜き井戸の掘削技術が江戸時代から存在しています。こちらは重要無形民俗文化財でその設備の手軽さと人力のみで掘れる技術から、現在では日本のみならずアフリカなどの世界各地でこの技術が役立てられています。
上総掘りは少ない材料で井戸を掘れる画期的な手法なんです!
昔ながらのおもちゃで実際に遊んで郷土を体験できます。
イベントが活発な博物館
8月には企画展「わくわくドキドキ動物ワールド」、秋には特別展「奈良へのまなざし~馬来田から望陀へ~」など、特別展や企画展が目白押しです。ほかにも各種講座や考古遺物製作ワークショップなど、活発にイベントが実施されています。
博物館の友の会では、土器づくり、土偶づくり、機織りサークルなどがあり、会員募集中だそうです。
こちらは訪問時に開催していた特別展(2023年11月1日~12月10日まで)
百聞は一見に如かず!
ぜひ見て、聞いて学べる「木更津市郷土博物館 金のすず」を訪れて、知られざる木更津市を堪能してみてはいかがでしょうか。
〈おまけ〉ねこちゃんたち
博物館から出ると、ここら辺にお住まい(?)の地域猫さんたちが出迎えてくれました。もう冬なのでもふもふしていてかわいいですね。
人慣れしているみたいです。
インフォメーション
住所:〒292‐0044 千葉県木更津市太田二丁目16番2号
アクセス:JR木更津駅 太田山口から徒歩20分
東京湾アクアライン 袖ヶ浦ICから車で15分
館山自動車道 木更津南ICから車で10分
木更津北ICから車で15分
開館時間:9:00~17:00(入館は16時30分まで)
見学所要時間(アンバサダー調べ):1時間~1時間半
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合は翌日)
年末年始(12月28日から1月4日まで)
その他臨時に休館する場合あり
入館料:一般…200円(団体160円)
大学生以下…無料
65歳以上…無料
特別展開催時にはその都度決定