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【2024年大河ドラマ「光る君へ」を見る前に!】紫式部に会える博物館

2023/08/28公開
【2024年大河ドラマ「光る君へ」を見る前に!】紫式部に会える博物館

2024年1月からいよいよ、大河ドラマ「光る君へ」が始まります。主人公は紫式部、時代は平安時代とこれまでにない設定で、多くの大河ファンの期待が寄せられています。ドラマを100倍楽しむために、事前準備をしておきましょう!

 


紫式部は、平安時代に活躍した日本の文学者であり、『源氏物語』という古典文学作品で知られています。その美しい文体と情緒的な描写で、平安時代の貴族社会や女性たちの姿をありありと浮かび上がらせています。

平安時代の女性は、雅な美しさや上品さへの追求に大きな関心を寄せていました。そのため、彼女たちは現在では考えられないような、様々な美容や化粧の方法を用いて、自身の魅力を高める努力をしていたようです。

例えば、紫式部が生きた平安時代の女性たちは、自然の成分や鉱物を使用した化粧品を使い、白い肌や紅い唇を追求しました。白い肌は鉛からつくる鉛白や水銀を原料とする軽粉の白粉(おしろい)、紅い唇は紅花を小さく口元にさしていたとのこと。そしてさらに、眉化粧とお歯黒が、平安貴族の間で一般化していきました。

ところでなぜ、この時代の女性は眉を元の位置からずらして描いていたのでしょうか。一説には、眉は感情表現が豊かに表れ出るところ。それを額の上の方に描くことで、感情は打ち消され、高貴な印象を与えることができると考えたようです。また、お歯黒は十歳前後になると成人のしるしとなる通過儀礼として慣習化されていたとのことです。

 

そんな現在ではびっくりの文化が垣間見られる場所が京都にあります。

風俗博物館では、源氏物語や竹取物語の世界観を4分の1スケールで具現展示しています。人形がごまんと並んでいる様はまさに圧巻!平安時代にタイムスリップしたような心地になるでしょう。

とくに『源氏物語』の様々なシーンを選び、具現展示を行っているスペースでは、上記したような、紫式部が生きた時代の女性の化粧の様子が克明に理解できます。

その他にも、当時の装束や遊び、住空間や楽器など、当時の風俗をたっぷりと堪能できます。





「光る君へ」に出演する俳優陣のきらびやかな衣装や、舞台美術も大きなみどころ。

風俗博物館に行くことで、当時の文化と、今日のドラマ内で描かれる文化の小さな違いにも気が付くことができるかもしれません!そうすれば、より「光る君へ」を楽しむことができること間違いなし。お近くにお越しの際は、是非訪れてみてはいかがでしょうか。


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風俗博物館

〒600-8468 京都市下京区堀川通新花屋町下る(井筒左女牛ビル5階)

開館時間:午前10:00~午後5:00迄

休館日:日曜日/祝日/お盆(8月13日~17日)/展示替期間(※要確認のこと)

入館料:一般800円、中学生/高校生/大学生300円、小学生200円

公式ホームページ:https://www.iz2.or.jp/

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