【宮古島パーントゥを100%楽しむ!】宮古島市総合博物館
宮古島に伝わる「パーントゥ」という奇妙な祭りを知っていますか?
1993年に重要無形民俗文化財に指定され、最近では地域のニュースで紹介していることもあるので、一度は目にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
パーントゥは仮面を着け、全身に泥を塗った3体の来訪神が集落に住む人々や、または家の中に入り込み、所構わず泥をつけまくる、という世にも珍しい奇祭です。
厄払いの意味があり、泥を塗ると悪霊を連れ去るとされています。しかも「ンマリガー」という井戸の底に溜まった泥は、強烈な臭気を放ち、塗られたら数日はその臭いが取れません。
パーントゥは、「パーン(食む)+ピトゥ(人)」が訛化した言葉であるという説がありますが、集落の氏神を祀る聖域「ムトゥ」では、パーントゥが乱入するとお神酒を振る舞うしきたりになっており、そのときばかりはパーントゥも振る舞われた泡盛を口にし、一時的に大人しくなる、という習わしもあるそうです。
そんなパーントゥを身近に感じられるコーナーが、宮古島唯一の博物館「宮古島市総合博物館」にあります。撮影用の仮面や、リアル過ぎるパーントゥの人形などがあります。特に人形はわざわざ泥の中から出てきたというシチュエーションを表現しているらしく、見る者の恐怖心を煽ります。怖いもの見たさによくよく近づいてみたくなりますね。匂いまで漂ってきそうです。
パーントゥの他にももちろん、宮古島の歴史や文化を知ることができるので、観光の際には一度訪ねるといいのではないでしょうか。
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宮古島市総合博物館
宮古島市平良字東仲宗根添1166-287
0980-73-0567
開館時間:午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで)
休館日:毎週月曜日(月曜祝日の場合は翌火曜も休館)、祝日、12月29日~1月3日、特別な事情により、館長が休館の必要を認めたとき