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奈良国立博物館「第75回 正倉院展」をもっと楽しめる!【おすすめ本5選】

2023/10/25公開
奈良国立博物館「第75回 正倉院展」をもっと楽しめる!【おすすめ本5選】

奈良国立博物館で開催予定の特別展「第75回 正倉院展(2023年10月28日~11月13日)」をもっと楽しめる!

毎年秋に行われる点検にあわせて、宝物を一般公開する正倉院展。正倉院とその宝物の歴史を辿ってみませんか。

教科書でもおなじみの宝物類に加え、東大寺初代別当をつとめた良弁(689~773)の1250年御遠忌にあたる本年、良弁自ら署名した文書を含む「正倉院古文書正集 第七巻」(少僧都良弁牒ほか)が出陳されることも注目されます。

特別展の前後に読みたい5冊を、CUMAGUS編集部が独自にピックアップしてご紹介します!


 

本日ご紹介するのは、こちらの5冊です!

①  正倉院のしごと-宝物を守り伝える舞台裏(中公新書)西川明彦 著

②  すぐわかる正倉院の美術 改訂版(東京美術)米田雄介 著

③  シルクロード紀行―正倉院へとつづく道(ミネルヴァ書房)読売新聞大阪本社・奈良国立博物館 編

④  正倉院 (岩波新書)東野治之 著

⑤  良弁僧正:伝承と実像の間(法藏館)GBS実行委員会 編

 

①  正倉院のしごと-宝物を守り伝える舞台裏(中公新書)西川明彦 著

著者名:西川明彦(著)

出版社名:中央公論新社

定価:990円 (本体900円+税)

新書判:240ページ

【天平の技を古代から現代、そして未来へ】

奈良時代、光明皇后が聖武天皇遺愛の品々を東大寺大仏に献納したことに始まる正倉院宝物。落雷や台風、源平合戦や戦国時代の兵火、織田信長やGHQなど時の権力者による開扉要求といった、数多くの危機を乗り越えてきた。古墳など土中から出土したのではなく、人々の手で保管されてきた伝世品は世界的にも珍しい。千三百年にわたり宝物を守り伝えてきた正倉院の営みを、保存・修理・調査・模造・公開に分けて紹介する。(中央公論新社HPより)

 

②  すぐわかる正倉院の美術 改訂版(東京美術)米田雄介 著

著者名:米田雄介(著)

出版社名:東京美術

定価:2,200円 (本体2,000円+税)

A5判:136ページ

【正倉院宝物の魅力と見かた・歴史をわかりやすい記述と美しい写真で紹介した入門書】

「正倉院とは何か」から始まり、第1章「名品の魅力を知る」では7-8世紀の宝物9,000件の中から代表的な宝物117件をとりあげ見どころ・技法・使われ方等を簡潔に紹介。第2章「正倉院の歴史を知る」でその宝物がなぜ正倉院に伝わってきたのかを解説し、第3章「宝物の見方を知る」で数と種類の豊富さ/国際性/由緒の確かさ/技法の多様性/保存のすばらしさ/素材の多様さと供給地という6つの特質に基づき宝物を整理した。毎年、奈良国立博物館で開催される「正倉院展」のガイドブックとしても最適。(東京美術HPより)

 

③  シルクロード紀行―正倉院へとつづく道(ミネルヴァ書房)読売新聞大阪本社・奈良国立博物館 編

著者名:読売新聞大阪本社・奈良国立博物館(編)

出版社名: ミネルヴァ書房

定価:2,200円 (本体2,000円+税)

A5判:192ページ

【興亡する文明と民族の思いが宝物や思想に託され、悠久の時を超える】

かつてシルクロードを通って正倉院にもたらされた宝物たちは、今なおその輝きを放ち、見る者を魅了する。名宝たちの煌めきに導かれるように、その源流を求めて訪れた先で出会ったものとは——。2005年から始まった7回にわたる取材紀行、読売新聞の人気連載「シルクロード行」をもとに、本書は新たに奈良国立博物館によるコラムを付して再構成した。宝物のきた道をたどりながら、背後に託された興亡する文明と民族の想いに触れる旅をお届けする。(ミネルヴァ書房HPより)

 

④  正倉院 (岩波新書) 東野治之 著

著者名:東野治之(著)

出版社名: 岩波書店

定価:792円 (本体720円+税)

新書判:212ページ

【天平文化の背景を問う】

「海のシルクロード」を旅した宝物輸入品が長らく国産品といわれていた謎、そして屏風の下貼に使われていた輸入品購入申請書が語るものは何か――。著者は正倉院にまつわるエピソードを紹介しながら、古代の日本が外国文化を享受していった様子をたどり直し、秘められた日本文化の深層を探ることによって、その今日的な意味を明らかにする。(岩波書店HPより)

 

⑤  良弁僧正:伝承と実像の間(法藏館)GBS実行委員会 編

著者名:GBS実行委員会(編)

出版社名: 法藏館

定価:2,200円 (本体2,000円+税)

A4判:112ページ

【1250年御遠忌の東大寺開山良弁の実像】

令和5年が1250年御遠忌の東大寺開山良弁。良弁杉の説話等幼少時の伝承と正倉院文書等史料上に見られる壮年期以降の史実の間を埋めその実像に迫る。御遠忌を記念して良弁僧正ゆかりの執金剛神像にまつわる特別寄稿も収録。(法藏館HPより)

 

 

正倉院の歴史に触れる5冊、いかがでしたか?

特別展「第75回 正倉院展」は、10月28日~11月13日まで開催です。



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