【大阪歴史博物館】特別企画展「異界彷徨 ―怪異・祈り・生と死―」をもっと楽しめる!おすすめ本5選
大阪歴史博物館で開催される特別企画展「異界彷徨 ―怪異・祈り・生と死―(2023年4月28日~6月26日)」をもっと楽しめる!
身近に潜む“異界”の住人を、日本人はどのように捉えてきたのか?
「あやかし」と「異界」に詳しくなれる。特別展の前後に読みたい5冊を、CUMAGUS編集部が独自にピックアップしてご紹介します!
さまざまな状況であらわれ出る異界を、私たちはどのように捉え、交渉し、また対応してきたのか。
特別企画展「異界彷徨 ―怪異・祈り・生と死―」と合わせて、この怖ろしくも魅力的な異界をさまよってみませんか?
本日ご紹介するのは、こちらの5冊です!
① 異界と日本人 (角川ソフィア文庫) 小松和彦
② 妖怪画談: カラー版 (岩波新書) 水木しげる
③ 妖怪学入門 (雄山閣アーカイブス) 阿部主計
④ 禁忌習俗事典: タブーの民俗学手帳 (河出文庫) 柳田国男
⑤ 魔除けの民俗学 家・道具・災害の俗信 (角川選書) 常光 徹
① 異界と日本人 (角川ソフィア文庫) 小松和彦
https://www.amazon.co.jp//dp/4044083371
著者名:小松和彦(著)
出版社名:KADOKAWA
定価: 836円 (本体760円+税)
文庫判:210ページ
【妖怪研究の第一人者がおくる画期的異界論!】
古来、日本人は未知のものに対する恐れを異界の物語に託してきた。酒呑童子伝説、浦嶋伝説、七夕伝説、義経の「虎の巻」など、さまざまな異界の物語を絵巻から読み解き、日本人の隠された精神生活に迫る。
※特別展の関連行事として、本書の著者・小松和彦氏の講演会「異界を覗く―日本人の幻想世界―」が開催されます!
② 妖怪画談: カラー版 (岩波新書) 水木しげる
https://www.amazon.co.jp/dp/4004302382
著者名:水木しげる(著)
出版社名:岩波書店
定価: 1,320円 (本体1,200円+税)
新書判:238ページ
【妖怪は本当にいるのだ!】
子供の頃からそう信じて妖怪の絵を描き続けてきた現代の妖怪博士が、古今にわたる妖怪たちを初めてオールカラーで描く。訪ね歩いた奇妙な土地や、自分が出会った妖怪たち、妖怪の有名人、さらには幽霊・付喪神などが、精緻なタッチと豊かな色彩の中に生き生きと動きだす。妖怪ファンに贈る岩波新書特別版。
③ 妖怪学入門 (雄山閣アーカイブス) 阿部主計
https://www.amazon.co.jp/dp/4639024312
著者名:阿部主計(著)
出版社名:雄山閣
定価: 1,980円 (本体1,800円+税)
四六判:192ページ
【「妖怪」人気の秘密を解き明かす、古典的名著!】
「妖怪」―この懐かしくも夢多い存在の原型を文学・絵画・芝居・映画の世界にさぐり、人と妖怪の関わり、妖怪が出現するにいたる時代背景を鮮やかに描き出す。
④ 禁忌習俗事典: タブーの民俗学手帳 (河出文庫) 柳田国男
https://www.amazon.co.jp/dp/430941804X
著者名:柳田国男(著)
出版社名:河出書房新社
定価: 990円 (本体900円+税)
文庫判:208ページ
【「忌む」とはどういう感情か。ここに死穢と差別の根原がある。】
微々たる片いなかの事実を集積してその解明の手がかりとする“日本民俗学の前途の光”となった画期の書。
日本各地からタブーに関する不気味な言葉、恐ろしい言葉、不思議な言葉、奇妙な言葉を集め、解説した読める民俗事典。
⑤ 魔除けの民俗学 家・道具・災害の俗信 (角川選書) 常光 徹
https://www.amazon.co.jp/dp/404703679X
著者名:常光 徹(著)
出版社名:KADOKAWA
定価: 1,870円 (本体1,700円+税)
新書判:272ページ
【よみがえる伝承の記憶。言い伝えから読み解く庶民の心意。】
「異常豊漁は地震の前兆」「庭の南天は災いを避ける」―。わたしたちの身辺でとりざたされる俗信には、災厄の予兆を感知し、日々の不安を除く生活の知と技がこめられている。さりげない日常に息づく、庶民の想像力と心のくせが凝縮した言い伝えといえるだろう。家屋敷、生活道具、自然災害にまつわる膨大な俗信資料を整理し、悪霊・境界・流言などについて、伝承の背後に広がる民俗世界とその意味をさぐる。
「妖怪」「タブー」「魔除け」など、身近に潜む「異界」をわかりやすく案内してくれる5冊、いかがでしたか?
大人から子どもまで、妖怪好きには見逃せない特別企画展「異界彷徨 ―怪異・祈り・生と死―」は、4月28日~6月26日まで開催です。次のお休みは、ぜひ大阪歴史博物館へ!