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【おすすめ本5選】北海道立北方民族博物館「北方民族の編むと織る」がもっと楽しめる!

2023/08/30公開
【おすすめ本5選】北海道立北方民族博物館「北方民族の編むと織る」がもっと楽しめる!

道立北方民族博物館で開催中の特別展「北方民族の編むと織る(2023年7月15日~10月22日)」をもっと楽しめる!

北方に暮らす人々の生活や技術から、彼らの文化に触れてみませんか。

特別展の前後に読みたい5冊を、CUMAGUS編集部が独自にピックアップしてご紹介します!


特別展「北方民族の編むと織る」詳細はこちら


 

本日ご紹介するのは、こちらの5冊です!

①  もっと知りたいアイヌの美術(東京美術)山崎幸治

②  極北圏のあやとり―極寒の中から生まれた文化遺産(世界の伝承あやとり:誠文堂新光社)野口とも

③  極寒のシベリアに生きる―トナカイと氷と先住民(新泉社)高倉 浩樹

④  縄文の衣ー日本最古の布を復元ー(雄山閣)尾関清子

⑤  ノルウェーのサーメ学校に見る先住民族の文化伝承(新評論)長谷川紀子


 

①  もっと知りたいアイヌの美術(東京美術)山崎幸治


著者名:山崎幸治(著)

出版社名:東京美術

定価:2,200円 (本体2,000円+税)

B5判:80ページ

【アイヌ美術の入門書】

日本のみならず国際的にもアイヌ文化に対する関心が高まるなか、アイヌ民族が日々のくらしのなかで制作し、使ってきたさまざまな「もの」を通して、その「造形」をみつめ直す入門書。(東京美術HPより)

 

②  極北圏のあやとり―極寒の中から生まれた文化遺産(世界の伝承あやとり:誠文堂新光社)野口とも


著者名:野口とも(著)

出版社名:誠文堂新光社

定価:1,760円 (本体1,600円+税)

A4判:119ページ

【大人から子どもまで紐一本で楽しめるあやとりを、見て・読んで・とって楽しめる1冊】

各地域に暮らす人々が、身近な自然や生活文化を題材に発展させてきた伝承あやとりは、現在世界で約3,000種類が発見されています。シリーズ4冊目の極北圏編では、カナダの最北部やアラスカ、シベリア地域に暮らす先住民に伝わるあやとりを紹介。山や川、海など極北圏の雄大な自然の風景のおさめたあやとりや、生活にまつわるあやとりなど全33種類の写真と解説を掲載。うち10種類のとり方も収録します。(誠文堂新光社HPより)

 

③  極寒のシベリアに生きる―トナカイと氷と先住民(新泉社)高倉浩樹


著者名:高倉浩樹(編)

出版社名:新泉社

定価:2,750円 (本体2,500円+税)

四六判:272ページ

【寒冷地の社会と暮らしにしのびよる地球温暖化】

地球温暖化の影響を最も受けやすいといわれる北極圏。その極北の地に人類はいつから進出し、厳しい自然環境の中を生き抜いてきたのだろうか。寒冷環境に適応してきた人びとの歴史と文化、暮らしと社会の仕組みを見つめる。歴史、民族、言語、宗教、生態学、気候学、交通までの最先端の研究成果を、文系・理系の第一線の研究者たちが、一般向けにわかりやすく概説したシベリア入門。(新泉社HPより)

 

④  縄文の衣ー日本最古の布を復元ー(雄山閣)尾関清子


著者名:尾関清子(著)

出版社名:雄山閣

定価:3,300円 (本体3,000円+税)

A5判:288ページ

【縄文人にもファッションがあった!】

編布研究に半生をかけ、編布の数々の謎を解明した名著の増補版。「研究は続くー世界の編布と縄文人の豊かな発想ー」を増補。

・日本最古〈縄文〉のまぼろしの布、「編布」の謎が解けた

・衣を付けた土偶や、出土遺物から、素材・道具・制作技法を解明

・縄文時代のファッションを復元(雄山閣HPより)

 

⑤  ノルウェーのサーメ学校に見る先住民族の文化伝承(新評論)長谷川紀子


著者名:長谷川紀子(著)

出版社名:新評論

定価:3,300円 (本体3,000円+税)

A5判:310ページ

【サーメ学校のユニークな教育】

「サーメ」という言葉を耳にしたことがあるだろうか。サーメとは、スカンジナビア半島北部を中心に、トナカイ放牧で生活する少数先住民族のことである。サーメ語で「サプミ」と呼ばれる彼らの先住地域は、現代の国境でいえばノルウェー、スウェーデン、フィンランドの北欧三か国とロシアに分布し、現在居住している各国の「先住民族」として位置づけられている。他国の先住民族と同様、サーメもまた差別や抑圧に苦しめられた歴史をもつ。一九世紀後半から約一〇〇年間続いた居住各国政府による同化ないし分離政策は、サーメの言語や文化、そして彼らのアイデンティティを奪い取っていった。近代化の思想が、原始的な狩猟採集やトナカイ放牧を生業とするサーメに対して「貧困」というレッテルを貼った。そして、サーメたち自身も、自らがサーメであることを否定するようになっていった。しかし戦後、北欧諸国はサーメに対する政策を一八〇度転換し、先住民族としての権利を保障しはじめる。彼ら自身も、復権のための活動や民族文化を再評価する運動を起こしていった。そして二一世紀に入ると、「僕たちは自身の民族性を誇ることのできる第一世代かもしれない」と言えるだけの若者が現れる。極北の自然環境のなかで育まれたサーメ独特の言語や文化は、いまや次世代に継承されつつある。本書は、このような若者を育む土壌の役割を果たした教育機関「サーメ学校」に焦点を当て、七年間のフィールドワークをもとに、その実態を描いたものである。そこでの教育内容は、トナカイ文化を中心に考案されており、実にユニークで魅力にあふれている! もちろん、学校が経営面で大きな困難に直面したこともあるし、いまも課題は山積みだ。しかし、それらを乗り越えるだけのタフさと、困難に耐えた先に見出される意義が、この学校には確かにあった!(新評論HPより)

 


北方に暮らす人々の文化に触れる5冊、いかがでしたか?

特別展「北方民族の編むと織る」は、7月15日~10月22日まで開催です。


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