【おすすめ本5選】山梨県立考古博物館「星降る中部高地の縄文世界─黒曜石ネットワークによる物流と人流─」をもっと楽しめる!

山梨県立考古博物館で開催されている特別展「星降る中部高地の縄文世界─黒曜石ネットワークによる物流と人流─(2023年7月8日~9月3日)」がもっと楽しめる!
「星降る中部高地の縄文世界」として日本遺産に登録された山梨・長野の遺跡、文化財から、縄文の文化に触れてみませんか。
特別展の前後に読みたい5冊を、CUMAGUS編集部が独自にピックアップしてご紹介します!
特別展「星降る中部高地の縄文世界─黒曜石ネットワークによる物流と人流─」詳細はこちら
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本日ご紹介するのは、こちらの5冊です!
① やまなし遺跡探検(山梨日日新聞社)山梨県考古学協会
② 縄文王国やまなし(求龍堂)九州国立博物館
③ 信州の縄文時代が実はすごかったという本(信濃毎日新聞社)藤森英二
④ ビジュアル版 旧石器時代ガイドブック (新泉社 シリーズ「遺跡を学ぶ」別冊) 堤隆
⑤ かもしかみち(雄山閣 学生社考古学精選)藤森栄一
① やまなし遺跡探検(山梨日日新聞社)山梨県考古学協会
著者名:山梨県考古学協会(編)
出版社名:山梨日日新聞社
定価:1,980円 (本体1,800円+税)
B6判:162ページ
【山梨県内遺跡入門の決定版】
石器時代から近代までの整備・復元された遺跡を中心に、約70例を紹介した県内遺跡入門の決定版。写真入りのわかりやすい解説で、遺跡が身近に感じられます。(山梨日日新聞社HPより)
② 縄文王国やまなし(求龍堂)九州国立博物館
著者名:九州国立博物館(監修)
出版社名:株式会社求龍堂
定価 2,000円(本体1,818円+税)
B5判:152ページ
【縄文美の最高峰がこの一冊に!縄文王国やまなしの土器・土偶が凄い。渦巻く水煙から立ち上がる土器の文様、心奪われる土偶たち、これぞ縄文芸術の頂点。重要文化財39点掲載。】
縄文王国やまなしの土器・土偶が凄い。渦巻く水煙から立ち上がる土器の文様、心奪われる土偶たち、これぞ縄文芸術の頂点。重要文化財39点掲載。昨今の縄文ブームの中において、縄文土器の王様と言われる火焔土器などが広く知られている一方で、山梨で多く出土している水煙紋土器はを一堂に見る機会が少なく、まだまだ広く知られていない。
“水の煙”という名前の通り、流れるような文様で形作られた土器は優美そのもので、まさに縄文土器の女王と言える芸術性の高さを誇る。
山梨は水煙紋土器を特徴とした極めて重要な土器・土偶の宝庫と言える、多くの出土品に恵まれた縄文王国。
本書では、掲載作品56点のうち重要文化財を39点紹介し、各々の土器の美しさとデータを紹介。また図版紹介の合間に豊富なコラムも掲載し、山梨の遺跡・出土品に関する情報を読んで楽しめる。そして後半には、「縄文へのまなざし」として、縄文に惹きつけられた、眼科、医学、着物の帯、醸造、アート、哲学、料理など様々なジャンルの執筆者によるエッセイを特集。縄文人の生き方にも思いを馳せた、縄文ワールドへのロマンが詰まった、読んで見て楽しめる一冊。(求龍堂HPより)
➂ 信州の縄文時代が実はすごかったという本(信濃毎日新聞社)藤森英二
著者名:藤森英二(著)
出版社:信濃毎日新聞社
定価:2,200円(本体2,000円+税)
A5判:134ページ
【さぁ、5000年前の八ヶ岳山ろくの縄文の旅へ―。】
今の信州・諏訪地方を中心に大繁栄した縄文時代の中期へと、若手研究者が案内するビジュアルガイドです。信州の縄文のすごさは、「縄文のビーナス」「仮面の女神」で知られる国宝土偶だけではありません。芸術品とも呼べる土器・土偶や、遠方からも注目を集めた信州産黒曜石など、意外と知られていない魅力にあふれています。大昔の信州がなぜ栄えたのか、縄文人の暮らしぶりもまじえ、写真とイラスト図をふんだんに使って解説します。著者は「縄文農耕論」で知られる諏訪の考古学者・故藤森栄一氏の孫で、長野県・北相木村考古博物館の学芸員。(信濃毎日新聞社HPより)
➃ ビジュアル版 旧石器時代ガイドブック (新泉社 シリーズ「遺跡を学ぶ」別冊) 堤隆
著者名:堤隆(著)
出版社名:新泉社
定価:1,650円 (本体1,500円+税)
A5判:96ページ
【ようこそ旧石器時代へ】
アフリカに生まれた私たち現生人類は“偉大なる旅”をへて、およそ四万年前の日本列島にたどり着いた。ここから始まる旧石器時代、人びとはどう生きたのか。氷期の自然環境、大型哺乳類、旧石器人の暮らしや文化・芸術、社会などをビジュアルに解説する。(新泉社HPより)
➄ かもしかみち(雄山閣 学生社考古学精選)藤森英一
著者:戸沢 充則、藤森 栄一(編)
出版社:雄山閣
定価:2,640円(本体2,400円+税)
四六判:296ページ
ISBN: 9784639028437
【幻の名著「かもしかみち」復刻!考古学を学ぶものに深い感動を与え、読む者すべてを考古学の世界に、ひきずり込む魔力をそなえた名著。】
諏訪や八ヶ岳山麓をフィールドに活躍し、多くの著作を残した考古学者、藤森栄一。
そのなかでも代表作として名高いのが、この「かもしかみち」。いま第一線で活躍する考古学者のなかにも、この本がきっかけで考古学の道に進んだと……いう人が多数いるほどの名著です。
考古学のおもしろさを軽妙な語り口で伝えてくれる、思わず石器や土器を探しに行きたくなるような1冊です。(CUMAGUS編集部)
山梨・長野を中心に、縄文の文化に触れる5冊、いかがでしたか?
特別展「星降る中部高地の縄文世界─黒曜石ネットワークによる物流と人流─」は、7月8日~9月3日まで開催です。