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【企画展】田中小実昌-物語を超えた作家-

2023/07/30公開
【企画展】田中小実昌-物語を超えた作家-

作家・田中小実昌(大正14〈1925〉年~平成12〈2000〉年)は、昭和61(1986)年から逝去するまで練馬区早宮で暮らしました。毛糸の帽子がトレードマークの田中は「コミさん」や「コミちゃん」の愛称で親しまれ、執筆活動のほか、テレビや映画出演など幅広く活躍しました。

 田中の作品は小説、随筆、翻訳、紀行、映画評論など多岐にわたります。執筆活動は主に翻訳から始まり、カーター・ブラウンの推理小説などの、軽妙洒脱な訳文が注目されました。次第に小説も発表するようになり、昭和54(1979)年に、戦中や終戦直後のできごとを題材とした「浪曲師朝日丸の話」「ミミのこと」で第81回直木賞を受賞、同年に父親のことなどを書いた短編集『ポロポロ』で第15回谷崎潤一郎賞を受賞しました。

 独立教会の牧師を父にもつ田中は、旧制福岡高等学校在学中に初年兵となり出征、復員後は軽演劇場の文芸部員、米軍将校クラブのバーテンダー、香具師などのさまざまな職を転々とし、それらの経験からも作品を書きました。整然たる物語となってしまわないよう、言葉が慎重に用いられ、独特の文体が生み出されました。飄々とした田中の表現には多くの読者が惹き込まれました。

 本展では、当館に一括して寄贈された原稿や書簡、書籍、写真資料などを中心に、田中の作品を紹介します。[公式ホームページよりより]


会 期:令和5(2023)年6月17日(土)~8月13日(日)

会 場:石神井公園ふるさと文化館2階 企画展示室

開館時間:9:00~18:00

休館日:月曜日 ※7/17(月・祝)は開館、7/18(火)は休館

観覧料:無料

公式ホームページ:https://www.neribun.or.jp/event/detail_f.cgi?id=202304231682229760

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