【企画展】国宝の名刀と甲冑・武者絵

江戸時代は「日本一の商人」として、近代以降は日本最大の財閥として発展した三井家は、商人の家系ですが、元祖三井高利たかとしの祖父三井高安たかやすは、戦国時代に近江の佐々木六角氏に仕えて越後守えちごのかみを名のった武将でした。六角氏が滅亡したあと伊勢国に移り住み商人となりますが、一族の間では後々まで先祖が武士であったことが意識されてきたことと思われます。それがうかがえるのが三井高安の所持と伝わる甲冑2点です。三井家の先祖を祀った顕名霊社あきなれいしゃのご神宝とされてきました。
三井家から寄贈された美術品の中には、国宝・重要文化財の名刀をはじめ武器武具が少なからずあります。名刀のいくつかは紀州徳川家との関わりから伝わりましたが、鷹司家との婚姻で伝わった刀剣などもあります。
絵画や工芸品にも武者の絵が題材とされたものがありますが、北三井家十代の三井高棟たかみねが好んだ象彦ぞうひこの漆器や蒔絵額には、三井家の先祖佐々木氏にゆかりの宇治川先陣争いの画題が好まれています。
特集展示の三井家の五月人形は、まとまった展示は今回が初めてです。刀剣・甲冑・弓矢・鉄砲などの武器武具、神話や芸能などを題材とした人形など、主に近代に製作されたものですが、それぞれ漢字一文字で所持した人を表す「御印おしるし」別に展示いたします。五月人形も財閥時代のものは豪華です。
以上、武士を先祖とした三井家のこだわりの一端をご覧いただきます。[公式ホームページより]
会期:2025年4月12日(土)~6月15日(日)
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(但し4月28日、5月5日は開館)
入館料:
一般 1,200(1,000)円
大学・高校生 700(600)円
中学生以下 無料
※70歳以上の方は1,000円(要証明)。
※20名様以上の団体の方は( )内割引料金となります。
※リピーター割引:会期中一般券、学生券の半券のご提示で、2回目以降は( )内割引料金となります。
※障害者手帳をご呈示いただいた方、およびその介護者1名は無料です(ミライロIDも可)。
公式ホームページ:https://www.mitsui-museum.jp/exhibition/next.html
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三井記念美術館
東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号 三井本館7階
ハローダイヤル:050-5541-8600