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【男鹿半島に伝わるなまはげを100%楽しむ!】「なまはげ館」

2023/10/27公開
【男鹿半島に伝わるなまはげを100%楽しむ!】「なまはげ館」

「泣ぐ子(ゴ)は居ねがー」「悪い子(ゴ)は居ねがー」のフレーズでおなじみの秋田県男鹿半島に伝わるなまはげ。

年末になると、なまはげに迫られ、大声を出して泣く子供の姿がテレビに映し出されますね。なまはげの立てる音や発する声はどれも大きく、また荒々しい所作は大人でも恐ろしいほど。

 

そもそも、なまはげ行事とは、大晦日の夜に男鹿半島の人々が信仰する大いなる自然である「お山」から下りてきて、子どもや新嫁(婿)などを対象に怠惰を戒め、また、豊穣や病息災を祈願する風習を指します。

恐ろしいお面をつけ、手には出刃包丁と桶。この出刃包丁と桶にはなまはげの語源が隠されています。長時間囲炉裏の近くにいて温まっていると手や足にできる火班(火型)を、方言で「ナモミ」と言い、ナモミは怠け者の証とされています。怠け心を戒めナモミを剥ぐ神様、という意味の「ナモミハギ」が、なまはげの語源であると言われているのです。包丁はナモミを剥ぐため、桶はそれを入れるための持ち物です。ひい!なんと恐ろしい!

 

なお、1978年に「男鹿のナマハゲ」の名称で国重要無形民俗文化財に指定、また2018年にユネスコ無形文化遺産「来訪神:仮面・仮装の神々」のひとつとして登録されています。

 

そんな恐ろしいなまはげですが、元々は大晦日に男鹿地区の家々を巡るだけの年中行事だったため、部外者がなまはげに出会うことは難しかったと考えられます。そのため一般の観光客がなまはげを体験できる施設や立像が設置され、なまはげの姿で行う芸能やイベントが創作されています。その中でも、男鹿市にある「なまはげ館」は実際に使われていた150枚を超える多種多様なナマハゲ面が勢ぞろいしており、その様は圧巻の迫力!

また、ナマハゲを生み、育み、伝承してきた男鹿特有の風土を展示、映像などでご紹介。デジタルなまはげ変身コーナーや、ここでしか買えないなまはげグッズもたくさんあります。

 

秋田と言えば、なまはげ。秋田へ行かれる際には是非、「なまはげ館」も旅の行き先としておススメいたします!


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なまはげ館

〒010-0685 秋田県男鹿市北浦真山字水喰沢

 

開館時間:8:30~17:00(年中無休)

入館料(税込):550円(小中高生275円)、15名様以上の団体 495円(小中高生220円)

公式ホームページ:https://namahage.co.jp/namahagekan/

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