【おすすめ本5選】石水博物館夏休み企画展「英雄伝説―博物館でヒーロー発見―」がもっと楽しめる!

石水博物館で開催中の企画展「英雄伝説―博物館でヒーロー発見―(2023年6月24日~9月3日)」をもっと楽しめる!
義経・為朝から戦国武将、赤穂事件の忠臣たちまで、英雄として描かれた人物たちの伝説を辿ってみませんか。
特別展の前後に読みたい5冊を、CUMAGUS編集部が独自にピックアップしてご紹介します!
企画展「英雄伝説―博物館でヒーロー発見―」詳細はこちら
本日ご紹介するのは、こちらの5冊です!
① 浮世絵でみる!英雄豪傑図鑑(パイインターナショナル)中右瑛 監修
② 国芳の武者絵(東京書籍)稲垣進一・悳俊彦 著
③ 義経伝説と為朝伝説―日本史の北と南(岩波新書)原田信男
④ 戦国武将の手紙を読む(中公新書)小和田哲男
⑤ 英雄伝説の日本史 (講談社学術文庫)関幸彦
① 浮世絵でみる!英雄豪傑図鑑(パイインターナショナル)中右瑛 監修
著者名:中右瑛(監修)
出版社名: PIE International
定価:2,420円 (本体2,200円+税)
判:240ページ
【日本から中国までの英雄・豪傑を貴重な浮世絵で紹介!!】
源平の荒武者から戦国時代の武将、宮本武蔵・八剣士・児雷也・赤穂浪士など名だたる武者たちから中国の英雄・関羽まで幅広い英傑たちを浮世絵で紹介。また掲載図版はすべて葛飾北斎・歌川広重・歌川国芳・月岡芳年などが描いた貴重なもの。美しい武者絵で英雄たちの活躍を堪能できる1冊です。(パイインターナショナルHPより)
② 国芳の武者絵(東京書籍)稲垣進一・悳俊彦 著
著者名:稲垣進一・悳俊彦(著)
出版社名:東京書籍
定価:3,080円 (本体2,800円+税)
A4判:240ページ
【鬼才・歌川国芳】
浮世絵界最大の鬼才・歌川国芳の武者絵100点を厳選し、オールカラーで紹介。
躍動する武者、襲いかかる怪物たち、アヴァンギャルド合戦図…。武者絵の最高峰を一挙公開!(東京書籍HPより)
③ 義経伝説と為朝伝説―日本史の北と南(岩波新書)原田信男
著者名:原田信男(著)
出版社名:岩波書店
定価:946円 (本体860円+税)
新書判:260ページ
【英雄伝説―義経と為朝―】
歴史に名をのこす悲劇のヒーロー源義経とその叔父為朝。だが彼らに関する史料は少なく、膨大な「伝説」のみが各地に流布する。とくに彼らの「死後」、義経は北へ、為朝は南へと逃れ、より大きな英雄伝説へと飛躍を遂げる。なぜそのようなことが起きたのか? 二人の伝説を通して「日本史」を読み解く、刺激的な一書。(岩波書店HPより)
④ 戦国武将の手紙を読む(中公新書)小和田哲男
著者名:小和田哲男(著)
出版社名:中央公論新社
定価:924円 (本体840円+税)
新書判:256ページ
【歴史を動かした手紙、記憶に残る手紙】
戦国の武将たちは筆まめだった。合戦の前には各地の武将を味方につけようと調略の手紙を出し、平時にも年貢の取り立てや金の輸送などについて指示を出す。子どもの手習いを褒める手紙もあれば、兄弟相和すようにさとす家訓も書く。そして、死を覚悟した文面からは武将の心奥を覗くことができる。代表的な戦国武将の手紙二〇通を取り上げ、原文・翻刻・現代語訳をのせ、文章の内容や時代背景を解説する。(中央公論新社HPより)
⑤ 英雄伝説の日本史 (講談社学術文庫)関幸彦
著者名:関幸彦(著)
出版社名:講談社
定価:1,012円 (本体920円+税)
A6判:224ページ
【江戸の浄瑠璃や歌舞伎、往来物から、近代の国定教科書まで、伝説の変貌の過程から「歴史の語られ方」を豊かに汲み上げる。】
歴史を彩る「英雄」は、どのように語り継がれ、創作され、人々の記憶と歴史認識のなかに定着してきたのだろうか。特に、政争や戦乱の敗者が伝説を介し、復活し、再生する過程を、中世から近世、近代への長いスパンでたどっていく。その「蘇り方」は決して直線的ではなく、多くの屈折と虚像を伴うが、その道筋を追うことが、新しい歴史学の楽しみとなる。たとえば、安倍晴明のライバル蘆屋道満や、酒呑童子退治の坂田金時ら、実在の疑わしい英雄は、歴史のなかでどのようにリアリティーを吹き込まれていったのだろうか。そして、平将門や菅原道真らの怨念への畏怖が語らせる「敗者の復活」。坂上田村麻呂や藤原利仁、源頼光に託された、「武威の来歴」の物語。鎮西八郎為朝や源義経が、西国や東北、さらに大陸へと伝説を拡大させた「異域の射程」。本書はこれらを三つの柱とし、伝説のなかに中世史の再発見を試みる。〔原本:『蘇る中世の英雄たち――「武威の来歴」を問う』中公新書、1998年〕(講談社BOOK倶楽部HPより)
英雄たちの伝説に触れる5冊、いかがでしたか?
企画展「英雄伝説―博物館でヒーロー発見―」は、6月24日~9月3日まで開催です。